H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
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H7N9感染者速報 vol.5 

中国新聞網では4月23日、浙江省で新たな2例のH7N9鳥インルエンザ感染の症例と1例の死亡例を発表しました。

これにより、感染者累計は108例(うち死亡:22例)となりました。

 

【感染者】いずれも浙江省杭州市

1.洪(男) 84歳 退職者・・・4月15日に発病し、現在は杭州市内の病院で治療中

2.宋(男) 62歳 農民・・・・4月15日に発病し、現在は杭州市内の病院で治療中

 

【死亡者】

■趙(男) 86歳 退職者・・・4月14日に発病。17日に確定診断。23日に死亡。 

 

現在、浙江省でH7N9鳥インフルエンザの確定診断を受けているのは42例で、6例が死亡、2例が治癒して退院している。しかし、残りの34例は入院治療中である。

               

           浙江オンライン健康ネット 2013-4-23 17:32:44 】

 

この報道の他に、中国農業科学院ハルピン獣医研究所陳化蘭研究チームが、中国のヒト感染を起こした新型H7N9インフルエンザウィルスと、同一時期に生きた家禽類を販売する市場に存在したH7N9鳥インフルエンザウィルスが、高い確率で同源であることを発表した。

病原学の角度から新型H7N9インフルエンザの由来を示すことが、さらに進んだH7N9鳥インフルエンザの科学的予防の重要な根拠になるとしている。

                              中国新聞網】

 

この他にも興味深い記事がありましたので、ご紹介させていただきます。

 

江蘇省:海安県の伝書バトからH7N9鳥インフルエンザウィルス検出

国家鳥インフルエンザ調査実験室が省動物疫病予防管理センターに1羽のH7N9感染が疑われるハトを送ってきた。調査したところ、H7N9鳥インフルエンザが陽性であった。サンプルは省の海安県の伝書バト養殖場からきたもので、4月4日のハトから分離されたウィルスと同源のものであった。

海安農業部は、≪動物H7N9鳥インフルエンザ応急処置ガイドライン≫と予防技術のスタンダードを基準として、340羽の伝書バトを殺処分にし、また疫学的調査と周囲環境の消毒を行った。

 

北京:新型H7N9インフルエンザワクチンの上市を加速 年2000万人分の生産を予定

北京でのワクチン生産工程は動物免疫原性試験の段階にまできており、上市後、2000万人分を産生する予定である。

 

 

中国各省も対応に追われているようです。

こういった対応の記録も、将来別の地域で感染者が出てしまった場合のモデルケースとして役に立つと思います。