H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
ALL JAPANで備える」の信条の下、当ブログを通じて皆様に情報がご提供できればと思います

5月1日までのH7N9鳥インフルエンザ患者数

5月になりました。H7N9鳥インフルエンザの感染報道があってから、すでに1か月が経ちました。

ここまで報道された感染者の総計は127例です。

 

WHOが発表しているH5N1の感染例と比較してみますと、かなりの速さだということが分かります。(WHO:H5N1      FOMA:外務省海外安全ホームページ )

『2003年から2013年までのH5N1感染者報告のトップ5の国』

 1.インドネシア      感染者数 190人(うち,158人死亡)

 2.エジプト     感染者数 168人(うち, 60人死亡)

 3.ベトナム     感染者数 123人(うち, 61人死亡)

 4.中国       感染者数  43人(うち, 28人死亡)

 5.タイ       感染者数  25人(うち, 17人死亡)

 

たったひと月で3位のベトナムの10年間の累計を越えてしまったのですから、ものすごい速さだと分かります。

死亡者累計では25例と、中国のH5N1での10年分の死亡累計とほぼ変わりません。

 

 

【確認されている死亡症例】

f:id:h7n9flu_information:20130501141134p:plain

 

 

 

5月に入った今日は、今の所発症者の報道はありませんが、おそらく夕方か、明日になれば新しい報告が入ってくると思います。

 

発症者について、発症までの経緯や治療について詳しい報道がなされていないことが最近では多くなってきました。

 

そのうちに新しいレポートが出てくると思いますが、できる限り情報を拾って、このブログでご紹介できればと思います。