H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
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H7N9感染者速報 vol.16

5月に入ってからのH7N9鳥インフルエンザ発症者の新しい報告です。

 

5月1日 ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの症例

患者:趙(男)  69歳  農民  湖南省邵陽市武岡 

来歴

4月23日の午後に原因不明な悪寒・発熱・咳嗽が出現。

4月24日~26日にかけて、武岡市の村営診療所で受診するが、体温が39℃~39.5℃あった。4月27日に武岡市人民病院で外来へ行ったときは、体温が41℃あった。この時の診断は「大葉性肺炎」であり、そのまま入院した。

4月29日に患者の病状は加重し、病院側が疾病センターに「原因不明の肺炎」として報告をした。

武岡市疾病センターが疫学的調査と、咽頭スワブから得られたサンプルと血清標本を邵陽市疾病センターへ送った。

4月30日12時、邵陽市疾病センターの検測の結果、ヒト感染性 H7N9鳥インフルエンザ核酸陽性となり、同日14時に患者を邵陽市センター病院に転院させ治療を始める。

同日19時に湖南省疾病管理センターからもウィルス核酸陽性ということで、5月1日にガイドライン『ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザ診療ガイドライン(2013年第2版)』をもとに、湖南省の専門チームが臨床表現と、実験室検査と疫学的調査の結果から、ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザと確定診断した。

調査によると、患者は発病前に家禽類と接触史があった。また、密接に接触したものは50人で医学的観察措置を取っており、今の所異常は見られない。

 

                      中国新聞ネット 2013-5-1  17:59】

 

 

これで、感染者累計は128例となっております。