H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
ALL JAPANで備える」の信条の下、当ブログを通じて皆様に情報がご提供できればと思います

report.8 「感染者は男性が多い」という統計が報道される 

香港では衛生防御センターにおいて会議が開かれ、H7N9の最新疫学について討論が行われました。

この会議では、H7N9が未だヒト-ヒト感染の根拠を示していないことを再確認しています。H7N9はH5N1と異なり、H7N9患者の平均年齢は61歳、かつ60歳以上の患者が54%を占めており、男性の患者は女性より多いということも確認した。

委員会に出席した袁国勇は、委員会は現地の鶏市場に行き迅速に検査を行い、香港にウィルスが入ってきていないかを確認するべきだと述べている。

 

 

H7N9鳥インフルエンザの潜伏期間は1~10日と幅が広く、平均は6日である。感染者の平均年齢は61歳、60歳以上が54%を占めており、60歳以上の死亡率は24%とSARSより高くなっている。18歳未満の感染者の死亡者は出ておらず、60歳以上の感染者では男性が多く、症例数も多くは高齢の患者である。

H5N1と特性が異なっており、H7N9はH5N1よりも鳥-ヒト感染が起こりやすい。

内地の生きた家禽を取引する市場ではウィルスが発見されており、患者が感染したウィルスと遺伝子がほぼ同じであるため、家禽市場で家禽類と直接接触することが伝染リスクを高める重要なファクターになっていると考えられる。

 

H7N9の感染者では高齢者の死亡率がSARSよりも高く、高齢者や家禽類との接触があるものは個人衛生防御に注意する必要があるとしている。

 

                   【中国新聞ネット 2013-5-1  13:49】