H7N9感染者速報 vol.18
新華ネット福州では5月6日、福建省衛生庁が6日公開した情報を報道した。
福州市では1例回顧性ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの確定診断の病例があり、すでに完全治癒して退院している。今までで、福建省では全部で5例のヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの確定診断症例があり、その中で1例完治、4例が入院している。死亡者はいない。
新しく確定診断された患者は以下の通り。
患者:張(男) 9歳 福州市倉山区
来歴:4月26日午後に脱力感と下痢症状、夜には発熱。
27日福州市第二病院へ外来に来る。外来での治療で好転。
29日臨床症状が無くなる。
福州市第二病院は福建省インフルエンザ監視病院である。患者の咽頭スワブに
よる検体を福州市疾病コントロールセンターへ送り検査したところ、ヒト感染
性H7N9鳥インフルエンザ核酸陽性と結果が出たため、省疾病コントロールセン
ターへ送り再検査。5月4日、5日と分けて咽頭スワブからサンプル採取し、再び
検査をしたところ、ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザウィルス核酸は陰性とな
り、福建省省級専門チームが討論した結果、回顧性ヒト感染性H7N9鳥インフル
エンザ確定診断症例であるとした。この患児は軽症で、すでに全回復してい
る。
福建省では全部で5例のヒト感染性H7N9鳥インフルエンザ確定診断病例が福州:4例、龍岩1例と、散発状態となっており、ヒト-ヒト感染の症例は無い。
【新華社 2013-5-6 16:09】
これまでの所、全国で報道されたヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの確定診断症例は129例(当教室調べでは130例)、そのうち死亡31例、回復42例となっている。
≪病例分布≫