report.15 気温が上昇するにしたがってヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの感染は緩やかになるか?
アメリカ疾病コントロール予防センターは10日、5月に入って以来、中国でのヒト感染性H7N9鳥インフルエンザ感染症例の出現が急激に少なくなっていることを受けて、その原因を以下の様に分類した。
1.中国が家禽市場を閉鎖するなどの予防措置を取っているため。
2.H7N9鳥インフルエンザや他の鳥インフルエンザがシーズンインフルエンザに疫学的性質が似ているため。(夏季にはその感染の拡がりが緩やかになってくる)
アメリカ疾病コントロール予防センターでは、鳥インフルエンザはシーズンインフルエンザに特徴が似ており、冬季にウィルスが禽類中で活発的に増加し、夏季には弱くなるという研究結果を表明している。これに従って、ヒト感染性鳥インフルエンザの症例数も冬に増加し、夏に減少する。
「H7N9ウィルスもこのような性質があるかもしれない。」としつつも、アメリカ疾病コントロールセンターは次のようにも警告する。
「もしこのような事実があるならば、気温が下がった時、H7N9鳥インフルエンザは再び勢いを取り戻すかもしれない。」
アメリカ疾病コントロール予防センターでは、H7N9鳥インフルエンザの疫学的特徴には明らかな変化はない。H7N9ウィルスがヒトの間で伝播するとはされていないが、中国以外ではヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの感染症例は報告されていない。
【大河ネット-河南日報 2013-5-12 08:02 】
◆ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザ 各省市での累計◆
上海で10日1例死亡例が追加されたため、死亡者合計は33となっている。