H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
ALL JAPANで備える」の信条の下、当ブログを通じて皆様に情報がご提供できればと思います

ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザ 感染死亡例が35例となる

福建省では、4月28日に報道があった許さん(男)58歳が13日退院しました。

これで福建省では、3例が完全回復し、2例が未だ治療中となっておりますが、死亡例の報告はありません。

                 中国新聞ネット 2013-5-13】

 

 

中国国家衛生計画生育委員会が発表したヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの疫学統計によると、5月6日~13日までに新しい感染報告は1例(江西省)、死亡病例は4例、回復して退院した病例は15例となったようです。

中国国内では130例が確定診断され、うち35例死亡、回復が57例となっております。

              中国国家衛生計画生育委員会 2013-5-13  18:32】

 

 

ここ1週間の報道のされ方を見ていますと、段々と死亡症例の情報を出さないようにしているようです。また、新しい感染症例の報告が全く無いのも事実なのかどうか気になります。感染が拡がっていないという事実が確認されたのなら、ひとまずは安心ということになりそうですが。

 

台湾でも独自に調査をしているようです。

 

台湾では4月3日に『H7N9インフルエンザ』を第5類伝染病に指定しており、これまでに累計365例の疑いのあるインフルエンザ様症状の報告があったが、そのうちの1例(4月24日報道)のみが確定診断されており、それ以外はH7N9感染が確認されなかった。

           【台湾衛生署疾病管理コントロール局 2013-5-13】

 

中国では3月31日からヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの感染症例が報告され、5月12日までに130例(32例死亡)となっている。報告があった地域は、上海市江蘇省、浙江省、安徽省、北京市、河南省山東省、江西省、福建省、湖南省である。

 

現在確認できる症例の中では、約60%が家禽類との接触あるいは屠殺業についていた。また発病者で50歳以上の者が73%を占めている。

病例の臨床表現の多くは重症肺炎であるが、軽い症状で終わるものも臨床症状が出現せずにウィルスキャリアーとなっている場合もある。

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             台湾衛生署疾病管理コントロール局 2013-5-13】

 

 

メディアの数え間違えなどもありましたが、ゴールデンウィークをきっかけに正確なH7N9についての動態が報道されなくなってきております。