H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
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広東省ではA/H7N9鳥インフルエンザ感染のリスクが増加するだろうと専門家が予測

10月に4名の感染者報告があったA/H7N9鳥インフルエンザですが、広東省ではインフルエンザの専門家が毎月A/H7N9鳥インエンザ感染のリスクが高くなっていくだろうと予測した記事がありました。

以下その内容です。

 

新浪北京 2013.11.21 11:50

・H7N9鳥インフルエンザウイルス伝播経路:家禽批評市場 → 生鳥市場 → 人

・H7N9鳥インフルエンザウイルスの由来:家禽類(鶏、鴨、鳩)

・予防措置;①生鳥市場の閉鎖,②インフルエンザワクチンの接種

広東省CDCの所長である何剣锋は、毎月A/H7N9鳥インフルエンザのヒト感染へのリスクが増加していくということを示唆し、今年の冬と来年の春は家禽を取り扱う市場の管理を行うことが予防対策につながると表明した。これまで全省の毎年のインフルエンザサーベイランスの結果では、広東省のインフルエンザの流行は冬に比較的低水準となるが、翌年の2~3月頃には季節性インフルエンザが入ってくることがわかっている。

 

≪7割の患者に家禽との接触史あり≫

A/H7N9鳥インフルエンザでは家禽との密接な関係が一連の研究で証明されている。

12省市で発見された138例の患者に対し、調査を行った結果、70%の人に発病前に家禽と接触したか、家禽との距離が非常に近い環境にあったということがわかった。

何剣锋は、中国の禽類の間でA/H7N9ウイルスが循環しているが、禽類の養殖、流通・交易方式と人の生活との関係は根本的には解決されないため、生鳥市場の管理をルールにのっとって確実に行うことがA/H7N9鳥インフルエンザの予防に有効であると言っており、毎日の洗浄、1週間毎の消毒、月に1回の閉鎖などの対策をとる必要があるとしている。

 

≪妊娠前は予防接種を!≫

毎年春節前は季節性インフルエンザの流行の時期である。市民は予防の意味も込めてワクチンを接種することが大切で、決してワクチンをあなどってはならない。季節性インフルエンザには3種類あり、パンデミック、H3N2、Bと分類できる。

インフルエンザは変異するため、毎年インフルエンザワクチンをサーベーランスすることで株を選定している。ワクチンには先にあげた3種類のウイルス株が入っているため1度接種するだけで、3種類のインフルエンザが予防できる。

 

(以下省略)

 

 

これから冬になり寒くなってきます。インフルエンザの流行の季節、A/H7N9鳥インフルエンザの発生状況がどうなるのか、引き続き情報を追っていきたいと思います。

 

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