北京市でのヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの散発症例が出る可能性を排除できない
北京市疾病コントロールセンターは、現在までの北京市でのインフルエンザの活動度は低いレベルであると発表した。今後、人の移動によりインフルエンザウイルスが北京市に集中する可能性も考えられ、ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの散発症例も出現することも十分考えられるとした。
11月では、北京市では市内の一次救急で対応された421件のうちインフルエンザだったものが0.92%であった。また二次救急で対応された144件のうち、1.13%がインフルエンザ症例であった。いずれも季節性のインフルエンザであった。
今のところ、北京市でのインフルエンザの活動度は例年より低い水準を保っているが、冬季に入るとインフルエンザが流行する可能性があり、人の移動が激しくなる正月に入るとヒト感染性H7N9鳥インフルエンザウイルスが持ち込まれることも考えられる。
浙江省や香港で新しい症例が報告されており、北京市は警戒を強化している。
12月10日には中国国家衛生計画生育委員会の姚宏文が、ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザウイルスに変異はみられず、散発した症例が報告されているのみであると発表した。主な感染経路は鳥-ヒト感染であり、今後も予防対策を強化継続するとしている。