ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザ 死亡者数が32例となる
ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの死亡症例が1例増加しました。
来歴:
4月25日に報道があった症例。崔さんの住居は1階建てで、2つの棟があり、唯一1つの共通廊下があるのみであった。その廊下には普段からハトや鶏などの家禽類が放し飼いにされており、崔さんが発病する1週間前にも、建物内の2世帯が家禽類(鶏)を放し飼いにしていた。
4月17日に感冒症状、発熱、悪寒、体温が39.7℃まで上昇。その後、鄭州市センター病院と林山寨社区衛生サービスセンターで治療を試みたが、症状の改善が見られなかった。
4月22日に、鄭州大学第二付属病院で受診。
4月24日午後に、ICUに入り、25日にヒト感染性H7N9鳥インフルエンザと確定診断される。鄭州市では第2例目の症例となる。
5月2日から状態が不安定になり始める。(密接な接触者7人の医学的観察措置が解かれる)
5月9日死亡。
鄭州大学付属第二病院の呼吸器内科教授の夏熙鄭は、「48時間以内にタミフルを使った治療を行うのが最善であるが、病院に来たときはすでに発症後8日過ぎてからだった。患者には高血圧、脳梗塞の病歴があり、肺がストレスに弱く、呼吸不全が重くなったのだろう」と分析している。
【中国新聞ネット 2013-5-9 21:43】
なお、鄭州市では『ヒト感染性H7N9鳥インフルエン予防のための10の措置』を発布し、その中の規定で、“市区の建物内で、一般的な家禽類や食用のハトを飼育するのを禁ずる”とある。
しかしながら、市民は小区の中で鶏などの家禽類を未だに飼育している状態である。
【河南商業新聞 2013-5-8】
3日前から、中国はヒト感染性H7N9鳥インフルエンザの死亡人数が4人増加したと報道した。
内訳が発表され、江蘇省:2例、安徽省:1例、浙江省:1例であった。
WHOは、ヒト感染性鳥インフルエンザは致死率の高いウィルスの1つであるとし、人類の健康に重大な脅威をもたらすが、ヒト-ヒト感染が起こる証明がなされていないともしている。
中国科学者が確認したのは、ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザウィルスは鶏-ヒト感染を起こすということであった。しかしWHOは、ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザに感染したヒトの中で、40%は家禽との接触史がないとも報告している。
【BBC 2013-5-9 18:58】