H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
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薬物耐性変異

 中国新華社ロンドン支部によると、5月28日英国The Lancetジャーナルにて、中国研究員による報告で、一部患者の体内のH7N9鳥インフルエンザウイルスに変異があり、この変異には一部抗ウイルス薬に対し耐性がある。しかし、多くの患者に対し、早期の抗ウイルス薬の投薬は良好な効果がある。

 上海公共衛生臨床センター等機関の研究員の報告では、彼らがこのセンターで4月4日から4月20日の間に治療した14名のH7N9鳥インフルエンザ感染者に対して研究を行った。彼らはいずれも当センターに収容される前に少なくとも2日間のタミフル、ペラミビルを含む抗ウイルス薬を使用したインフルエンザ治療を受けている。

 研究者によると、3名の重症患者が含まれており、内2名が亡くなり、1名は膜型人工肺当生命維持装置を必要とした。研究者はこれらの患者の血清、及び尿中のウイルス量を検査することで、ウイルスに対する遺伝子検査を行った。

 結果、この3名が携帯するH7N9インフルエンザウイルスに一部の薬物に対する耐性変異が発見され、内一名は感染後に変異した可能性があり、治療を受けたことに関係がある可能性がある。研究員は、H7N9鳥インフルエンザが起こす可能性が変異に対し監視を強化し、それが起こった場合、現在の治療措置をすぐ調整する必要があると考えている。

 しかし、多くのタミフル等抗ウイルス薬の治療を受けた感染者は良好な効果を示しており、48時間後に治療を受けても同様の効果があると考えており。病院に対して、疑わしき病例、確定診断を受けた病例は早急に収容して治療することで、治療効果を引き上げるとアドバイスしている。

                    

                                                           

                                                     中華人民共和国政府【 2013年05月29日11:03