H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
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ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザが中国で法定伝染病に登録される

以前のブログでもご紹介したと思いますが、中国では法定感染症を甲・乙・丙の3種に分類しています。

ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザが乙類感染症に分類されました。乙類には他に、エイズやSARS、肺結核などが含まれています。

 

人民日報 2013.11.5 7:15

北京朝刊 2013.11.5 1:39

国家衛生計画生育委員会は中国における法定伝染病の種類を見直した。

これにより、ヒト感染性H7N9トリインフルエンザが乙類感染症に分類された。またA/H1N109パンデミックインフルエンザが乙類から丙類へ再編成され、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1、H7亜型)は甲類から解除されることとなり、インフルエンザ感染症が改めて管理し直されることとなった。

この調整によりA/H1N109パンデミックインフルエンザは季節性インフルエンザと同じ扱いになりサーベイランスのポイントとして、流行株の状況とウイルスゲノム変化があるかどうかに焦点が当てられることとなる。高病原性鳥インフルエンザに対しては医療機関で感染した患者が発見された場合2時間以内に報告するとなっていた部分が24時間以内での報告に変更された。今現在では、ヒト感染性H7N9鳥インフルエンザは散発状態で報告されており、ヒト-ヒト感染が証明されていない。冬春季は呼吸器感染症ウイルスが多くなり、中国では生鳥市場での交易をすぐに停止させることが非常に難しいことを考慮するに、再びヒト感染性H7N9鳥インフルエンザ患者の報告があることが予測されると専門家は指摘している。

 

中国では39種類の法定感染症があり、甲類2種、乙類26種、丙種11種と分類されている。レベルごとでの法定伝染病によって、管理と予防コントロールの仕方が異なる。主に違いが出るのは以下の2つの面である。

①報告義務の時間:甲類であれば患者が発見され次第2時間以内に、乙類であれば24時間以内に報告する義務が生じる。

②予防措置:甲類の場合は早急に病人、キャリアーに対して隔離措置をとり、隔離機関は医学検査結果を根拠にする。疑わしい症例の場合は指定された場所での隔離治療を行う。医療機関内の病人、キャリアー、疑わしい症例と密接に接触した者に対しては指定された場所での医学的観察措置とその他の予防措置を取ること。隔離治療を拒否する或いは隔離必要期間中に隔離治療から離れる場合は、公安の協力を仰ぎ強制的に隔離治療措置を行うことができる。

医療機関は乙類或いは丙類感染症の患者を発見した場合は、病状に合わせて適切な治療措置と対応を取るよう判断すること。

とされている。

 

 

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