H7N9鳥インフルエンザ  information
新潟大学国際保健学教室では、H7N9の様々な情報のrumor surveillanceを行っております。
ALL JAPANで備える」の信条の下、当ブログを通じて皆様に情報がご提供できればと思います

H7N9感染者速報 vol.7

新しく感染例が報道されました。

 

患者:崔(男) 56歳 河南省鄭州市在住

病歴:虚血性心疾患、高血圧

来歴:4月17日に発熱(39.7℃)。

   18日、19日の2日間病院で受診したが、4月20日に咳嗽、喀痰、喉の掻痒感など

   の症状が現れた。4月22日に市内大学病院にて受診し、入院。

臨床症状:咳嗽、喀痰、胸悶、息切れ、呼吸困難、悪寒

画像診断所見:縦隔腫大、両側胸膜増厚

検査所見:マイコプラズマ、クラミジアに関する検査(-)

初診:重症肺炎

 

入院後呼吸器科ICUに入る。最近1年以内でのワクチンの接種歴は無かった。

住居の廊下に鳥かごがあり、発病する1週間前に近所の住人が家禽(鶏)を放し飼いにしていた。近所に頻繁に通う市場があるが、そこで活きた家禽との接触は無かった。

密接な接触者は7人で、現在異常は無いとの報告があったが、患者住居周辺の消毒対策を実施している。

 

現在河南省では4人の感染者が確認されており、うち1名がすでに回復し退院している。残りの2名は調理師と屠殺業を職業としており、生きた家禽との接触率も高く感染リスクが高い人群に含まれる。

                    鄭州新聞 2013-4-25 14:44:23】

 

これで感染症累計が110例(死亡累計:22例)となりました。

報告される感染者の人数が以前より少なくなりました。感染の拡大が5月の最初にある労働節(中国のゴールデンウィーク)前に抑えられているということであればいいのですが、まだまだ油断できない状況だと思います。