安徽省のヒト感染性H7N9鳥インフルエンザ確定診断症例、最後の1例が退院
6月4日の夜、安徽省衛生庁が、安徽省最後の1例が4日に退院したと報告した。
≪退院した患者≫
患者:陳(男) 60歳 警備員(発病後、退職) 安徽省天長
来歴:4月10日に発病し、11日より天長市内の病院に入院していた。
4月15日に滁州市の第一人民病院で治療を受けるために転院。入院時は危篤状態
で、ARDS(急性呼吸促迫症候群)による呼吸衰弱であった。また基礎疾患とし
て、①糖尿病、②リュウマチ性関節炎をもっていた。容体が良くなったり悪く
なったりしており、省市専門家が治療に当たっていたが、安徽省衛生庁は何度
も省級専門家を派遣して治療指導を行っていた。
患者が退院する頃には、発熱・酸素吸入の必要が無くなり、血液ルーチン検
査、血ガス検査、肝・腎機能、電解質平衡が正常に戻ってから1週間が経ってお
り、4回の咽頭スワブによる反復検査の結果、H7N9ウイルス核酸が陰性であっ
たため、退院基準を満たした。
これまでで、安徽省では累計4例の確定診断があり、そのうち2例が死亡、完全回復が2例であった。4月8日に安徽省政府はインフルエンザ流行緊急予防対策を行った。5月21日、安徽省でのインフルエンザ流行による緊急予防対策を終了している。
【中国新聞ネット 2013-6-4 23:41】